誰かを待っている夜の猫たち【連載】イスタンブールの100匹猫さん 88~89匹目

夜の8時ごろでしょうか。疲れたので一度ホテルに戻ろうと、帰り道を歩いていました。
すると、こちらを見つめる2匹が・・・。もしこれが、こわい人間のお兄さん達だったら、何か盗られそうな雰囲気です。

よいしょっ」と立ち上がり、こちらに向かってきました。

直接降りるのではなく、坂になっている塀を降りてからこちらに来るようです。かわいい・・・

ここで、手すりにスリスリしはじめました。何かとても嬉しそう。

どうやら、こっちに来なさい・・・の目つきです。

もう1匹も起きてきました。片目が悪い三毛猫さんです。キジ白さんとは兄弟なのかな?

なかなかそばに来ないので、キジ白さんから足元にやってきました。ただし「あれ?」って表情。夜なので、ご飯をくれる人だと思ったようです・・・。ごめんなさい。違います。

ここは会社や民家が並ぶ通り。観光客は全くいない場所です。なので、いつものご飯をくれる人を待っているんでしょうね。夜とはいえ、サマータイムでとても日が長く、夜8時でもこの明るさ。もう少し暗くならないと、その人は来ないのかも。

違ったので、もう一度もとの場所に戻っていくキジ白さん。ごめんね。何も持ってないの。

でも、とても人懐っこい子で、手を出すとスリスリしてくれました。さっきまでのやさぐれた(?)目つきと全然違います。お手々も白くてかわいい♪

しばらくここにいたのですが、途中で帰宅途中のサラリーマン風の人も通りすがりに、このキジ白さんの頭をなでていきました。毎日ここにいて、みんなの癒やしになっているのかも。

一体、何時ごろになったら来るのかねー?」なんて、この子に話しかけながら、一緒に遊んでしまいました。

三毛猫さんも降りてきて、思いっきり伸びてます。リラックスしていてかわいいですね。

しばらく一緒に待っていたのですが、私もホテルに戻らなくちゃ・・・

道の遠くを眺めだしたので、もうすぐなのかも。

名残惜しいけど、ここでお別れすることにしました。2匹とも痩せてはないので、きちんとご飯は食べているみたい。

三毛猫さんは、再び寝ることにしたみたい。

ちなみにこの間、近くに茶白さんも寝ていました。

ご飯を待つ野良猫の姿。世界のいたるところで見かける光景ですよね。

今日もお腹いっぱい食べられますように。


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