猫の口臭・よだれが気になったら、歯のチェックをしましょう!
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猫の口臭がきつくなったのは病気?

猫の口臭がきつくなった時に疑う病気は「口腔内疾患」か「内臓疾患」になります。

口腔内疾患

歯周病、口内炎など

■主な症状
いつもより口臭がひどい
よだれが出ている
食べる時に痛そう
ご飯を食べない
毛づくろいをしなくなった

内臓疾患

糖尿病、腎臓病、肝臓病など

8割以上のケースで「口腔内疾患」が原因となりますので、まずは歯や歯肉のチェックが必要となります。人間と同じように、歳をとると歯のトラブルが多くなります。ただし、若くても体の弱い子は口腔内トラブルがあります。

歯周病と口内炎の違いは?


歯周病は、歯の周辺の組織の病気です。固いものを噛んだときに出血します。歯周ポケットが深くなると歯が抜け落ちることがあります。

口内炎は、感染症免疫力の低下歯周病によって発生します。歯肉や粘膜が真っ赤に腫れ、たくさんの口内炎ができて激しい痛みとなります。食べたくても、ご飯が食べられなくなり、生死に関わります。

猫エイズや白血病ウイルス感染症など、病気の兆候にもなります。

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口腔内のチェックの仕方

① まずは口元を上から、優しくマッサージしてみましょう。口元の外側からでも歯茎が刺激されます。このときに痛そうにしながらも、触られるのを拒否しないようなら、マッサージを続けてください。口元から行う歯茎マッサージで口臭が緩和される場合があります。
口元を触っただけでも、「ギャッ!」と痛みを感じて逃げるようであれば、すぐに病院で見てもらいましょう。

▲痛い場合は、かなり嫌がります。


▲奥歯の方から前歯まで優しい力でマッサージしてください。

 

② 次に口を開けて見ます。口の中が乾燥しないよう、少し指を湿らせてから触ってください。歯肉が真っ赤に腫れていたり、潰瘍(かいよう)ができていたり、出血が見られないか確認します。次に歯がぐらついていないか、1本づつ触って確認します。抜ける前でグラついている場合、口臭の原因となっていますので動物病院で抜歯してもらいましょう。(歯を触るときは、噛まれないように注意して、慣れている飼い猫さんに行ってください)

▲慣れていないと、このようには触れません・・・。

チェック項目まとめ
歯肉が真っ赤に腫れている
潰瘍が出来ている
出血がある
歯がグラついている

自分で判断が出来ない場合は、獣医師に相談しましょう。口の中に何も問題がない場合、内臓疾患が疑われますので、検査が必要となります。

病院での治療は?

歯がぐらついている時は抜歯をしてもらいます。もう根本がくっついていない状態であれば、ペンチなどで抜かれます。麻酔をする場合もありますので、獣医師に判断を任せましょう。

口内炎の場合、ステロイドなどの投薬治療、歯石とり、抜歯が行われます。食事や水分がとれていない場合はその事も伝えましょう。栄養を与える処置が施されます。

歯は無くても大丈夫?

若いうちに、ほとんどの歯がなくなってしまう体の弱い子もいます。獲物を狩る場合は歯が無いと生きていけません。自然の中だけで生きている動物は、歯がなくなった時点で「死」を意味します。

しかし、現代のキャットフードは歯が無くても食べられます。ドライフード(カリカリ)も、丸のみして大丈夫です。実は歯のある猫たちもドライフードは、あまり噛んでいないようです。直接胃腸に入るため、胃腸に優しいフードなどを与えるようにしましょう。

普段から出来る口臭予防

ウェットフードよりもドライフードがおすすめです。固い方が歯垢がつきにくいと言われています。普段の食事はドライフードを与えるようにしましょう。歯のケアを行えるフードもあります(粒が大きめです)。

ウエットフードでも、ドライフードでも歯垢は付きます。たまに歯磨きをしてあげるのもおすすめです。液体ハミガキや、指サック式のグッズがあります。基本的に嫌がるので難しいかもしれません。

ワクチンをしましょう。口内炎の原因となるウイルスのワクチン接種が予防になります。ウイルスには、猫カリシウイルス(上部呼吸器疾患)や猫白血病ウイルスなどがあります。

いちばん大切なことは・・・


少しでも気になることがあれば、先延ばしにせずにすぐに動物病院に行くことが大切です。猫は具合の悪さをあまり見せようとしない動物なので、ずっと我慢しているかもしれません。毎日気になって調べるよりも、まずは診察・検査をして安心することが大切です!

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