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ボスポラス海峡沿いにいた保護色な猫たち【連載】イスタンブールの100匹猫さん 83~86匹目

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この日は、ボスポラス海峡沿いを少し歩いてみることにしました。

海岸のある通りに出るため10分ほど坂道をくだり、海が見える道路へと出ました。そこはどこまでも続くカーブの道と、海辺の岩場が続いています。少し歩いてみようと思っただけですが、次にある駅は遥か遠く・・・。googleマップで見てみましたが、今いるところから30分近くは歩きそうです。とにかく暑かったので、元の坂道を戻る気にはなれないし、このまま歩いてみることにしました。人通りはほぼ無く、車が何台か通る程度の道です。

しばらく歩くと、歩道に立つ街頭の影にキジトラさんが座っていました。こんな暑い時に何をしているの?

日陰がない場所で唯一ある、小さな日陰に入っています。

話しかけると、少しそばに来てくれて私の足のまわりでゴロゴロ。それに飽きると毛づくろいをはじめました。

くっきり模様のきれいなキジトラさんです。この海岸で暮らしているのかな?

突然、草をガブガブ。これを食べに来たのかな?

猫が草を食べるのは、飲み込んだ毛を排除するため(吐きやすくするため)と言われていますが、この子の場合は、暇つぶしのようにも見えました。

しばらく草を食べていたので、私もここに座って休んでいました(炎天下ですが・・・)堤防には、日本では見かけない色のカラスがとまっていて海を眺めています。私がいる場所はヨーロッパ大陸。このボスポラス海峡の海の向こうはアジア大陸になります。

しばらくするとキジトラさんが、海に向かって歩き出しました。

岩場に降りたと思ったら、一瞬でその岩の間に消えていってしまいました。中はかなり深そうです。

見失った・・・・・と思い横に目を向けると、別の猫さんが岩の上に座っていました。生後4~5ヶ月でしょうか?小さなグレー色の猫さんです。

こんな風に岩と同じような色合いです。普通に歩いていたら、見逃してしまいそう。

私も岩場に降り、近づいてみましたが逃げません。「にゃぁーー」と鳴いてくれました。

少し毛づくろいをはじめ・・・・・

突然、私の方に歩いてきてゴロンと甘えだしました。野性味あふれる猫さんなのに、人懐っこいですね!

私のこのメッシュのスニーカーは、猫さんが必ず爪を研いでしまいます。この子も早速メッシュを見たとたん「バリバリバリ」と爪を立てたので、思わず「いたたたた!」と離れてしまいました。ごめんね(爪が足先まで届いて痛いのです・・・)

グレー猫さんとは、このままお別れ。写真の手前にいるのがわかりますか?こちらをじっと見ていて可愛いです。

このカーブを曲がったあたりから、男性たちが海水浴や日光浴をしていました。(イスラムの女性は水着にならないようなので、一人もいません)

再び岩場に降りてみると、1匹の黒白さんが隙間から出てきました。

この子も先ほどの子と同じくらいの大きさ。まだ小さいですね!それほど離れていないので、兄弟なのかもしれません。誰かを探しているかのように、周りをキョロキョロ。

海水浴をしている人のそばにいくと、たくさんの猫がうろうろと岩場を歩いていました。中には、岩の影で魚を食べている子もいます。みんな魚を食べて生きているのかな?

ここでアメショのような柄の猫さんが出てきました。「にゃ~」と大きな声で鳴いています。

あまり飢えているようにも見えない猫さん。魚だけでなく、他の場所と同じように、誰かからご飯をもらっているような気がします。

「漁港の猫」とはまた違った「海峡の猫」です。

土色のキジトラや、グレー色の猫ばかりいるのは、この場所に馴染む色合いだからなのかもしれません。まわりの岩の色に溶け込んでいて、大きな鳥からは狙われにくそうです。

この写真を撮っている間、まわりの方々から話しかけられました。皆さん、日光浴をしながら「チャイ」を飲んでいるのです。わざわざ湯沸かし器やグラスを持参して作っていました。もちろん熱いお茶です。暑い場所で、熱いお茶・・・・・、なんとなくこの灼熱の場所では飲む気になれません。「一緒にチャイを飲もうよ!」との優しいお誘いも受けましたが、知らない方からのお誘いは騙されることもあるため、丁寧にお断りしました。きっと優しいだけの人たちだとは思うのですが・・・。

ちなみにチャイとはこのような紅茶です。小皿の上に乗った小さなグラスで飲むのがトルコ流で、1日に2~30杯は飲むそうです。海岸でも、このスタイルで飲んでいました。

このあと、さらに歩き続け、やっとのことで駅にたどり着きました。途中でかわいい猫たちに出会えたのは良かったのですが、海峡だけを見ながら暑い道をひたすら歩くのは、ちょっと辛かったです(^^;